伊東忠太と新潟 その1 -弥彦神社-
築地本願寺の設計や建築史家として名を馳せた伊東忠太(1867年生まれで夏目漱石やフランク・ロイド・ライトと同年代)。
伊東忠太は平安神宮や明治神宮を筆頭に神社・仏閣の設計に関わっていましたが、新潟県内でも弥彦神社と浦佐の毘沙門堂の設計をしています。どちらも火災による再建の設計です。

●弥彦神社
・大正5年(1916年)再建
・設計:伊東忠太 ※関野貞も設計に関わっていたと思われる
・平成10年に国登録有形文化財となる。
毎年、初詣で賑わう弥彦神社ですが、社殿は1912年(明治45年)の大火炎上により再建されました。
再建前の旧社殿は現在の位置ではなく、もう少し麓に下ったところにありました。門前町で起こった火災が類焼して旧社殿も炎上、将来の災害を防ぐと同時に霊峰・弥彦山を背にした場所を求め山を切り開き現在の場所に移動したのだそうです。場所の選定に忠太が関わっていたかどうかは不明です。


↓ 霊峰・弥彦山を背に鎮座する弥彦神社
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↓ 旧社殿があった場所は掃除が行き届き、苔が美しい。当時の礎石も置かれている。
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by beech-beech | 2009-05-06 22:35 | 建築探訪
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