螺旋のシークエンス
「ちめんかのや」に続いてシークエンス考。
以前、最小の面積で最長の経路を辿るシークエンス堪能空間というのを考えていて書き留めたのが下の一筆書きのスケッチ。
アートトリエンナーレの最終日に中里・清津峡近くにある作品「小出の家」を見学に行った時、ちょっと手前で見つけた作品が下の写真(「大地のぐるぐる」 作:芝裕子)。同じ発想かどうかわからないけど、ともかく平面的には同じアイデアだったのでビックリ、しかも素材が藁と縄で藤森照信的空間だからさらに興味津々。
全景写真を見てわかるようにコンパクトなのだけど、中に入って行くと中央に辿り着くまでがやはり予想以上に長く感じワクワク感のある空間。要因は長い経路だけではなく、ちょっとかがまなければならない位の低い天井高さ、外から漏れてくるちらちらした光、見ることができないけど聞こえてくる外の気配、そしてどこまで行っても先を見通すことができない緩やかなカーブの連続、さらに藁と縄の素材感。これらが相まって予想以上の「シークエンス」と空間を創り出していました。

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by beech-beech | 2006-10-04 07:08 | アート LOGBOOK
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