江戸時代から続く蔵元・小坂家。
町屋のつくりで、道路に面したお店からさらに奥に行くと複数の蔵を繋ぐ半外部空間がある。
内部と外部の境界を全く感じさせないとても豊かな空間。
暖簾だけで仕切られて床も同じテクスチャーであることがその大きな要因だけどそれだけではない。ちょっと薄暗い空間がある中にポンと屋根の抜けがあって、そこに光と雨の粒が落ちてくる。床は石だから雨粒は跳ねる。床が濡れると光も跳ねる。この感じがすごくいい。境界を曖昧にしている一番の要因だと思う。
↓ 屋根もうだつもむくっている。小坂家は国の重要文化財。