カテゴリ:文字のパワー( 4 )
文字のパワー その4/江戸文字
写真は年末に友人からいただいた大相撲初場所の番付表。
縁起物ということで仕事場に貼り付けてあります。
びっしりと隙間無く書き込まれた文字は「相撲字」と呼ばれる独特の書体で、歌舞伎や寄席の文字と同様に「江戸文字」の一種。力士と力士がぶつかり合う力強さと、肉体の柔軟な柔らかさの両面を表現したような躍動感のある粋な書体です。
以前にNHKの番組で紹介していましたが、江戸時代に公用で定められていた御家流という書体に対して、町人がもっと自由な反骨精神で生み出した書体が「江戸文字」だそうです。


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by beech-beech | 2011-01-09 00:09 | 文字のパワー | Comments(0)
文字のパワー その3/佐藤修悦
吉永小百合と竹中直人主演の映画「まぼろしの邪馬台国」。
どちらも好きな俳優ですから11月初めの封切直後に観てきました。お二人とも良い味をだして、とてもおもしろかったけど、卑弥呼のシーンは無くてもよかったかな・・・。
ところで、映画のタイトルであるこのロゴは佐藤修悦さんによるものです。佐藤さんはご存知の方もいると思いますが、新宿駅で工事の警備をやっている際に駅員に頼まれて仮囲いに誘導案内の文字や矢印サインを布ガムテープで貼り付けたのがきっかけで、その仕上がりが素人がやったとは思えない手際の良さと文字の美しさで、それがYouTubeなどで大ブレークしてその文字が「修悦体」と呼ばれるようになりました。
佐藤さんは小さな頃に丸ゴシック体に出会ってから、その美しさにとりつかれ、その思いの結晶が「修悦体」となりました。
映画で竹中直人演じる宮崎康平の「邪馬台国」、佐藤修悦の「丸ゴシック」、虜になった男の姿にダブるものを感じます。


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by beech-beech | 2008-12-09 23:47 | 文字のパワー | Comments(0)
文字のパワー その2/Jaume Plensa
イタリアのスノーショー
雪面をくりぬいて照明を仕込んだだけですが、文字が浮かび上がってとても綺麗。象徴化された文字のパワー!!
(妻有アートトリエンナーレにも参加したJaume Plensaの作品)
by beech-beech | 2006-03-17 16:56 | 文字のパワー | Comments(0)
文字のパワー その1/田中一光・菊地信義
上の写真、ブックデザインは一昨年「亀倉雄策賞」を受賞した勝井三雄氏なのだが、「田中一光」の文字は故田中一光が生み出した独自の明朝体「光朝体」なのだ。氏の無駄なものを削ぎ落としたシンプルなデザインを即座に想起させてくれるシャープで洗練された独特の明朝体です。

下の写真、本の装丁は菊地信義氏の作品。多少凹凸のあるグレーのつや消し素材をベースに文字は半つやだがイヤミのないゴールド。こちらも明朝だが敢えて「光朝体」とは対照的にエッジは意図的に甘く、それが文字の大きさと共にイメージの骨格となっている。

対照的な両者の文字だけど、どちらも発するパワーは秀でて文字を超えた作品として楽しませてくれます。

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by beech-beech | 2006-01-16 23:58 | 文字のパワー | Comments(0)